そうだろうね

オリンピックでアイスフィギュア選手が活躍すると、子どもたちの間では必ずフィギュア選手のマネをする子が一人はいます。
私の子供の頃にもいました。
オリンピックで活躍した選手のマネをして大怪我した子が。
朝からなぜか自分がメダルを獲得したかのようにテンションの高かったAさんは、フィギュアがとても美しく、素晴らしい競技だということを延々と語った後、フィギュアジャンプの種類について熱弁しました。
つま先から踏み切るのが…とかかかとから踏み切るのが…とか詳しく教えてくれたのですが、それを理解できない友人がいて実演してくれることになったんです。

ちなみにですが、Aさんは誰が見てもぽっちゃりな体型で、フィギュアには無縁そうな見た目でした。
そのAはさんが華麗につま先で踏切り、どうして跳べると思ったのか思い切りジャンプしました。
見事に着地に失敗して右足首を激しく捻挫して、早退してしまいました。
なんというか、ここまで最初からオチが読めるストーリーはなかなか無いのでそこにいる誰もが「やっぱり…」と妙に納得したのを覚えています。